眠りは時間よりも質が大切

睡眠時間は理想では1日8時間とよく言われています。しかしこれには医学的な根拠があるわけでなく、全年代における多くの人の睡眠時間の統計を取った、平均的なものとされています。そのため1つの目安であると頭に入れておきましょう。

現在、日本人の平均睡眠時間は年々減少傾向にあるといわれています。そして、働いている世代が多くなる30代や40代になると、より少なくなっている傾向があります。しかし睡眠自体は、量よりも質が大切であるという研究結果が報告されはじめています。実際にも、6~7時間寝ないといけないという人もいる一方で、3~4時間の睡眠で十分時間が取れていると感じている人もいます。

睡眠の質が問われることになったのは、現代では多くの人が就寝時間を一定に保てていないという現状があります。24時間営業の店が増え、深夜帯の時間に働いている方も増えてきています。残業時間も長くなる傾向にあり、帰宅後にも仕事を抱えている方もいらっしゃいます。

そんな状況に置かれても心掛けてほしいのは、出来る限り就寝の時間を一定に保つ、ということです。これを一定に保っていないと睡眠や起床に関わる体内時計が狂うことに繋がり、簡単に寝付くことができなくなります。また、1度長く寝てしまい、それに身体が慣れてしまえば、長い時間寝ることでしか、良質な睡眠を取ることができなくなってしまいます。

身体を健康に保つためには、質の良い睡眠を取って自律神経を正常にすることが求められます。健康を保つために、就寝時間を決めてみることから考えてみましょう。